広告計画は、生活者環境の変化に適応する形で、大きく変化している。その際たるは、クロスメディアプランニングに代表される各メディアの特性を生かし、それらを組み合わせるキャンペーン手法である。しかしながら、広告計画を評価し、最適化を促す評価基準である効果測定はそれに伴った進展を見せず、特にOOH広告においては量的効果測定基盤の整備も進んでいない。そこで、OOH広告効果測定の基盤整備及び精度の向上、さらにはメディアごとに行われていた量的効果測定を統一的に行えるような指標作りのための試みとして、広告物の視野占有率に着目することを提案する。OOH広告の効果測定指標としてアメリカで一般的なDECの日本版に視野占有率を組み込み、その調査、考察を行った上で、クロスメディアプランニングに適応した効果測定手法、クロスメディアリサーチングの実現性、重要性を考える。