ネット化時代の精緻化見込みモデル

 今回の卒業論文では「ネット化時代の精緻化見込みモデル」の題名から推測できるように、消費行動がインターネットが普及することによって変化しているのではないかという問題意識の下書かれている。そしてそれに合わせて、態度変容理論の精緻化見込みモデルも変化をしてきているのではないかと考えた。

 そこで私は精緻化見込みモデル、関与研究などについて先行研究を読み、結果として「インターネットを頻繁に使用している人の方がインターネットをあまり利用していない人よりも情報探索を始めるための関与度数が低い」のではないかという仮説を設定した。

 そしてそれを立証するための調査を行った。マスコミュニケーション基礎論受講者を対象にアンケート調査を行い、結果を分析した。だが、その分析結果では仮説を支持するような結果は出てこなかったため、仮説は棄却された。しかし、仮説とは逆に、高関与状態の高頻度インターネットユーザーが高関与状態の低頻度インターネットユーザーよりも高い情報探索量を見せていることを示す、データが得られ、そこから一定の示唆を得た上で、分析を行った。